開田の冬 |
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とまぁ、こんな感じです。 年々暖かくなってきているので、今はもうマイナス25度までは下がらないのではないでしょうか。 村民に聞くと、「昔はもっと寒かっただ。」と、言われるでしょう。 油が凍った!と、開田の友達に話したら、「私の家では凍らない」 と言っていたので、比較的新しい家、または家族で住んでいて いつも暖房を入れている家では、凍ることはないようです。 私の住んでいた住宅は、川沿にあり、わりと古かったので 12月から2月頃までは、朝6時半の気温は、台所がマイナス4度、 北側の和室(6畳)がマイナス6度が、普通でした。 |
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台所がマイナスということは、冷蔵庫の中の方が、暖かいのです。 というわけで、冬は冷蔵庫は、保温庫になるのでした。 カレーを作っても、必ず冷蔵庫に入れなければいけません。 うっかりガスレンジの上に置いておくと、翌朝には凍っていて、お玉を持ち上げても、なべごと、くっついてきます。 |
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冬は寒いので、西側の和室に入ることはほとんどなく、東側の和室で、石油ストーブを2つ焚いていました。
夜寝るときは、ストーブを消しますが、もちろん電気毛布をつけて寝ます。(夜中に寒くて目が覚めることもありました) |
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話は前後しますが・・・ 11月○日 仕事から帰ってきて、すぐお風呂に入りたいのに、入れない。 お風呂場は、お湯の出る配管になっていないので、水道からは、 氷水のような、つめたーい水しか出てこないのだ! まず、浴槽に水を入れる。 (約8分) 灯油のボイラーで、沸かす。(約40分) 最近寒くなってきたので、お湯が沸くのに45分〜50分かかる。 今までは、40分で沸いていたのに。(それでも時間かかり過ぎ!) なんてことだ!! しかも今日、お隣りさんに、 「そろそろ風呂釜が凍って破裂するから、毎日お湯を抜かないとだめだよ。」と、教わった。ふーん。 11月○日 さっき、洗濯をしようと思ったら、洗濯機が動かない。 スイッチをいれると、ウィーン、ウィーンと音はするけれど回らない。 あぁこの洗濯機も、もう古いから寿命なのかなぁと思ったけれど、 あっさり壊れてもらっても困るので、洗濯機の横を叩いてみたり、中を手で回してみたり・・・なんか、ひっかかっている感じ・・・? まさか・・・凍っている? そこで、お風呂に入った後、残り湯を入れて、洗濯機を回してみた。 すると、回るではないか。 そう、前回の洗濯のときに微妙に残っていた水が凍って、 洗濯機の回転を止めていたのだ。 |
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そんな訳で、「お風呂に入った後、すぐ洗濯」すると、お湯も有効利用できるし、風呂釜も凍らず、凍った洗濯機も溶けるのです。 そのあと、暖かい部屋でくつろいでいて、洗濯物を干し忘れると、洗濯物はカチカチに凍りつき、洗濯機の中から出せなくなりますので要注意。 とっても寒いお風呂なので、シャンプーやリンスも凍ってしまいます。 お風呂に入ると、まず湯船につかりますが、この時、両手にシャンプー、リンスを持って入ります。 そうやって溶かしても、シャーベット状なので、ポンプは使えません。 さらに、それを洗いおけに入れて、お湯で溶かさないといけないのです。 そのまま頭に付けると・・・ シャキーン!! つ、つめたすぎる・・・。 |
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お風呂から出ると、廊下の気温はマイナス。 ダッシュで、ストーブのある部屋へ。 冷え込む夜は、なんと!髪の毛が凍ってしまうからです。 このように、開田の冬を過ごすには、随分手間がかかります。 寒がりで、冬が苦手だった私ですが、開田の冬を経験していくうちに、冬の生活を楽しんでいる自分に気が付きました。 そして、いつのまにか、冬が好きになっていったのです。 |
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※ 絵・写真・解説とも 岡さつきさんの提供です。