ジオ・開田

☆ 開田村の化石・1 ☆

過去に発行された“広報かいだ”に、とても面白い記事がありました。
太古のロマン溢れる分かり易い内容で、実は開田村の地質が、貴重な研究資料であることを教えてくれています。
村人だけで読むのは勿体無いので、以下にその記事を転載したいと思います。

1億5千万年前
ミクロの芸術品  開田村に放散虫
(プランクトン)の化石

今から1億5千万年以上も昔、大陸で恐竜たちが栄えていた時代に、深い深い海の底では小さなプランクトンの一種放散虫が生息していました。
直径はわずか0.1〜2.5ミリの小さな虫です。

この放散虫の化石が含まれている岩石が、開田村の九蔵峠付近や藤沢などでまとまって多数発見されています。
しかも保存状態が良く、地質を研究する関係者の間でとても注目されています。

これらのことから、開田村は海の底の岩石が大陸にくっついたものでできていると考えられます。

このたび信州大学大学院の奥村さんから「開田村から産する中生代の放散虫化石について」と題するレポートをいただきましたので紹介したいと思います。

マンガンノジュール
化石が発掘された現場
(中央黒い固まりが化石を含むマンガンノジュール)

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次へつづく


この内容は、平成9年8月25日付 No.131『広報かいだ』 内 P.8〜P.9の記事を編集・転載したものです。
内容の無断使用・転載等を禁じます。



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