20ばりき
Vol.19 1998.7.31.
発行:開田村振興公社
木曽馬の里 乗馬センター
長野県木曽郡開田村末川 5596-1
TEL・FAX 0264-42-3085


梅雨なのに雨が降らない変な天気、やっと梅雨が終わるかなと思わせる雨が降ってきましたね。
馬たちも雨があまり降らなかったおかげで、外で飛びまわってとても楽しそうです。
でも「アブ」も増えてきて・・・。
お客さんもだんだんと増えてきて、馬も人も、暑さにたえながらこの夏をのりきろうと頑張っています。

命 名 「菜々(なな)号」!

先月号で〆切せまるとお知らせしました、福栄ことみかんの仔ですが、「菜々」(なな)という名前に決まりました。
名付け親になったのは、木曽福島町の「錦織のぶ」さんです。
この「菜々」の「菜」の字は開田の特産物の1つでもあるハクサイから取ったものだそうです。
白菜と同じように「菜々」だけでなく木曽馬たちの名が全国に広がることをいのっています。


開田小学校に
“木曽馬乗馬クラブ”ついにできる!!

今年、開田小学校では、“木曽馬乗馬クラブ”ができ、毎週月曜日の午後 8人の子供たちが、馬の世話をしたり、馬にのったりと木曽馬と親しんでいます。
子供たちがクラブ目標に選らんだのは、「馬と仲良くなるクラブ」ということで、子供たちは馬と仲良くなろうと頑張っています。
クラブ目標の他にも子供たちはそれぞれに目標を持っていて、「1人で馬に乗って障害を跳んでみたい」や、「馬に乗って走ってみたい」とか、「馬のことをたくさん知りたい」など1人1人がそれぞれの目標を持っているようです。
夏休み前の最後のクラブでは、木村君の「走ってみたい」の一言で乗って走りたい子だけ走ってみるつもりが全員乗って“速歩”を体験しました。
牧場としても 子供たちが馬に興味を持って、また、馬と接する楽しさ、1人で馬をあやつる楽しさ等を身をもって感じてもらいたいと思います
そしていつの日か、この中のだれかが、馬飼いとして馬をもち、開田に馬が増える日がくることをねがっています。

木曽馬乗馬クラブ・メンバー

クラブ長・平井瑞希さん
クラブ員・
松原翔一くん 下畑里美さん 木村智幸くん 池上英枝さん
竹脇野恵さん 湯川紗代子さん 須賀洋子さん

・・・・の8人です。


−−−−−−−−−−−− P.1−−−−−−−−−−−−


馬 の ま め 知 識

・馬の戸籍(こせき)
馬にも人間と同じように戸籍をもった馬たちがいます。
いわゆる血統書といわれるものです。
この血統書は日本では 2ヶ所で発行しています。
まず1ヶ所は、競走馬(サラブレット、アラブ、アングロアラブ)の血統書をあつかう軽種馬登録協会、もう1つはその他の馬の血統書をあつかう日本馬事協会という所です。
この血統書は、まず当才(生まれた年)に登録します。
血統書の中にはその馬のいろんな情報が書きこまれています。
その中でも大切なものが1頭ずつを見わけるための特徴という所です。
先月号でも紹介した つむじなどですが 当才の時はけっこうわかりにくいものもあります。
全国各地の登録審査員も その馬の一生がかかっているものなので、まちがいのないように念入りに特徴などを書いていきます。
3才になると牝は繁殖登録を行ない仔馬を生む準備をさせます。
ちなみにこの繁殖登録を行なわずに仔馬を生産すると、仔馬は登録できない上に、母馬の繁殖登録も補助繁殖登録となることがあります。
けっこうシビアな世界でもあるのですが、馬の戸籍というものはその馬の値段等にもひびいてくるので、生産者、所有者の方も気になるものの1つであると思います。


今月の五輪 & 菜々ちゃん

2頭の仔馬は最近になって同じ放牧場へ出すようになり、母馬といっしょに行動するだけでなく、2頭でも行動するようになりました。
昼間はお客さんに「草をおくれ」とねだったり、2頭でグルーミングをしたりと とても仲よしでスタッフも安心しています。
ただ、時々五輪が菜々にちょっかいを出しすぎで、五輪はみかんにおこられているようです。


お し ら せ

木曽馬飼育者の方へ 、

今年度の血統登録及び繁殖登録の時期となりました。
当才及び3才牝馬を飼育の方は 木曽馬保存会事務局まで ご連絡下さい。

あ と が き

いよいよ夏!
馬も人も
大いそがし

20馬力や牧場に対する、御意見・御感想をお待ちしております。