野麦峠
いやーそれにしても大変だった。

← 無事を喜ぶ私。

泥だらけになった自分のバイクを眺めるA氏。 →

何も無い道端だったが悪路から脱出したのでやっと落ち着いて休む余裕が出来た。

この頃はちょうどOFF車がブームだった。派手なOFF用の装備で全身を包んだライダーが街中にもあふれ返っていた。以前なら街中でそんな格好だとかなり変な奴だった。

道端で三人で一服しているとOFF用の装備でビシッと決めた汚れの無いピカピカのOFF車が何台も目の前の舗装路を走り去っていった。

最初は笑顔でピースサイン等を交わしていた私達だったが、そのうち
「こらー、お前ら舗装路なんか走ってないでちょっとそこの林道でも走って来んかーい。」
と通り過ぎて行くOFF車乗りの背中に向かって口々に叫んでいた。

野麦峠の駐車場
野麦峠より乗鞍岳を望む

良く整備された曲がりくねった舗装路を登り詰めたら野麦峠に着いた。 駐車場で乗鞍岳を眺めながら休憩。その後、野麦街道を岐阜県高根村側に下り国道361号線に出る。野麦街道の岐阜県側は道も細く舗装もけっこう荒れていて砂などが浮いている所も多くあったが月夜沢林道に比べれば全然気楽だった。

国道361号線に出たら長峰峠を越えて再び長野県開田村に戻った。
実家に着いた後、近所のガソリンスタンドに行ってコイン噴射の水で泥だらけの三台のバイクを念入りに洗う。後日、横浜に帰ってから洗車中にエンジンの下のマフラーとマフラーの間に身覚えのある赤茶色の尖った岩が挟まっているのを発見。叩いて取り除くとマフラーがへこんでいた。

あと数日実家に滞在する私を残し、翌日O氏とA氏は帰っていった。


バイクと旅のアルバム・メニューに戻る

前に戻る(No.2)   次に進む(No.4)

No. 1