新潟県糸魚川市、蓮華温泉へ

三日目(8月20日木曜日)
J氏とM氏はキャンプ場の前の海に入って遊んでいた。朝から元気なやつらだ。ゆっくり過ごしてからキャンプ道具を片付ける。能登、新潟、どちらに行くか検討した結果、新潟方面に向う事にする。高岡市で国道8号線に入り、富山市、滑川市、魚津市を経て黒部市に至り、黒部川を渡った所の広い川原でコーヒーを煎れて昼食がてら休憩。

入善町、朝日町と走り、そのうち道は海岸沿いを走るようになり新潟県青海町に入る。断崖絶壁の道を走り名勝地の親不知を通過。幹線道路なので交通量が多い。曲がりくねった洞門やトンネル内では、反対車線の大型トラックが轟音と共にかなりのスピードで迫って来て恐怖を感じる。とても海岸線の景色を楽しむ余裕などなかった。姫川を渡り糸魚川市に到着。

糸魚川で日本海を離れ、姫川沿いの国道148号線を長野県方面へ走る。夕方になり、姫川温泉を過ぎ大糸線の平岩駅前でキャンプ地を検討。すぐ近くから分岐している白池林道奥の蓮華温泉のキャンプ場に行く事にする。この先、店は無さそうだったので駅前の酒屋で缶詰つまみなどの食料と酒を買い込む。

白池林道は舗装されていたが、急勾配で曲がりくねった場所が多かった。標高が高くなり、途中にある白池を過ぎた頃にはかなり肌寒くなってきた。林道が行き止まりになった所は駐車場になっていて、その少し先に一軒宿の白馬岳蓮華温泉ロッジがあった。

キャンプ場
駐車場には車が何台も止まっていて、賑わっている様子だった。見える範囲にキャンプ場らしき場所は無い。ロッジの受付に行ってたずねると、キャンプ場はもう少し先で料金は無料。ロッジ内の温泉は400円で入浴できるとの事だったが、もともと登山者用の山小屋なので消灯は九時と早い。

キャンプ場は、バイクの乗り入れができず歩かなければならなかった。だが、これが曲者で森の中の遊歩道を気軽に歩き始めたのはいいが、歩けど歩けど一向にキャンプ場は見えてこない。坂を下りきったと思ったら再び坂を登り、なんだかんだで500mぐらい歩いた先がキャンプ場だった。
三人揃って記念撮影


荷物は、バイクに無理矢理くくり付けてきている。遠くまで持って運ぶ事など全く考えていなかったので、まとまりがなく持ちづらく、おまけに結構重い。結局、一度では運べず二往復してしまった。どっと疲れる。

森を切り開いた広場がキャンプ場で、炊事場とトイレがある。北アルプス白馬連峰方面への登山者なのか、テントがいくつか張ってある。すっかり暗くなってきていたので、急いで場所を選んでテントを張り、飯を炊き食事の準備に取り掛かる。

落ち着いて一杯飲み始めた頃、他のテントでは早くも灯りが消え寝ている人もいるようだった。ロッジの消灯時間も過ぎてしまったので温泉には入れなかった。実際のところ疲れてしまっていて、真っ暗な道を歩いて行って温泉に入る気力などとっくに失せていたが。
荷物を抱える私

四日目(8月21日金曜日)
そんなに遅い時間に起きた訳ではなかったが、もう他のキャンパーは撤収を始めていた。さすがに登山者は朝が早い。自分達は特に急ぐ必要もないので、コーヒーを煎れたりしてゆっくり朝食をとる。結局キャンプ場で一番最後の撤収となった。

三人で手分けをし、なんとか荷物を一度に持ち、駐車場までの長い上り坂を汗だくになりながら歩く。やっとの思いでバイクの所まで辿り着いた時には、へろへろで思わず地面に座り込んだ。

荷物をバイクに積んだ後、白馬岳蓮華温泉ロッジの湯に浸かって汗を流す。さっぱりして一休みして走り出す。

駐車場でへばる


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