| 単 語 | 意 味 | 使 用 例 | ★ 音声 ★ | 
           
            | コイ コキ°
 (※ °は鼻濁音)
 | 肥。特に厩肥。コイル・コキ°ルはともに田をこなす荒起こしの耕土を砕くの意味。コキ°ッタあとフマセルは、田をこなしたあと緑肥を馬に踏みこますこと。 | 厩から肥を運び出す | マヤカラ コキ° ダス 
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            | コイ コリ
 | これ。コイデモはこれでもの意。コイツは、これの強調した言葉。 | これは何ですか? | コリ ナニ? 
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            | コイベ | 今夜。「今宵夜(こよいべ)」がつまってコイベに(木曽の方言より) コーベも同意味。ヨーサは一般的な「夜」の意。
 | 今夜会う | コイベ アウ 
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            | コー | 来い。コッチ、コウ−−−こちらへこい。(クヮーとも言う) | あなたがこちらへ来て下さい | ワレ コッチ クヮー 
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            | コエル | 太る。コエスギル−−−太り過ぎる。 | 食べ過ぎで太る | クイスギテ コエル 
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            | コエー | 恥ずかしい、てれくさい、体裁が悪い、困った、等の意味。飛騨各地でしよう。(コワとも言う)「怖い」とは違う。 怖い−−−おそろしい、はオッカナイ。オッカネ。
 | あー恥ずかしいなー。 | アー コワ ナー 
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            | コナス | 仕事をコナス・・手際よく仕事を「片付ける。」 人をコナス・・・・人を「けなす」
 二通りの意味。
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            | ココラ | この辺。(コゴラという用に濁っても言う) ココズラ・・・・この辺でしょう。(西野)
 ココラヤン・・この辺でしょう。(末川)
 | この辺で見た。 | コゴラ デ ミタ 
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            | ゴーソ | 馬粮の秣。ゴーソビヤは秣を入れるところ。ヒヤは庇屋・ひさしでかけ出してつくったところの意。 |  |  | 
           
            | コシャル | つくる。こしらえる。コセル(末川・把之沢)も同意味。 | 夕飯を作る。 | ヨーメシ コセル 
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            | コスク | 叱る。悪口を言うという意味もある。主として目上の者が目下の者を叱るときに使う。ヒッコスカレタなどの言い方もある。コスクは庄内(浜荻)にも残る日本の古語の一つ。
                コスイテは叱って。コスカレタは叱られた。 | 騒いで叱られた。 | サワイデ コスカレタ 
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            | ヲゴル | 叱る。立腹する。同じ「叱る」でもこれは腹をたてて叱ること。 
 | 立腹して帰って行った。 | ヲゴッテ カエッテッタ 
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            | コシキ | 嬰児籠。もう一つは、豆や米をふかす道具もコシキという。万葉言葉のコシキはふかし器の方。 |  |  | 
           
            | コゼル | 異議をいう。かくらんする。こじる。古事記に「根こじにこじて」とあるように、梃子作用を利用することを言う。 「すねる」「押し分ける」の意味もある。
 スッコジルなど、飛騨・美濃でも使う。
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            | コヅク | つつく。 |  |  | 
           
            | ゴッツオ | 御馳走。 | ご馳走になった。 | ゴッツオー ナッタ 
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            | ゴッボ | ごぼう。ゴンボも同じ。 |  |  | 
           
            | コッダケ | これだけ。 | もう、これだけだよ。 | ヘー コッダゲ デョー 
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            | ゴウマンゾ | あけびの花。ゴウマンジョも同じ。(把之沢) |  |  | 
           
            | コズム | 沈殿する。粉炭・木屑にかぎらず。こまごました屑はみなコズミ。コズミはみんな下に沈む。 コズミを動詞化したものがコズム。
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            | コクソ | 蚕糞。コナクソも同じ。 |  |  | 
           
            | コビリ | 陽のながい作業のつらいとき、三度の食事の間に腹ごしらえのため軽くとる食事のこと。コブリも同じ。 |  |  | 
           
            | ゴミ | 塵芥のゴミではない。「ぐみ」のこと。ゴ音が高い。 | ぐみを採って食べる。 | ゴミ トッテ ク 
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            | コンダ | この間。 | この間会った | コンダ アッタ 
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            | コマ | 牡馬。コマはもと小馬で馬一般だった。西野の駒背も古くは小馬背と書いた(考古学書)。それが、いつしかいきおいのよい牡馬を駒と呼ぶようになった。 |  |  |