冬装備の話・・・昔編 冬といえば長靴が必需品でした。 子供の頃、「スノトレ」と呼ばれる冬用の運動靴が、一般的に出回る前の話です。 まあ、その他の季節でも、村の大人は農作業などがあるためか長靴を履いている事も多いですし、雨が降れば当然大人も子供もみんな長靴を履きます。 (そう言えば、大雨でも大雪でもかたくなに革靴を履く都会の人々の姿は、開田者には不思議な光景の一つです。) 冬の開田は寒いので、一旦降った雪はなかなか解けて無くなりません。 道路に無くても、道端や日陰などいたる所に雪がある可能性があります。 日常、家から出る時は長靴を履きます。 簡単に履いたり脱いだり出来て便利だったりします。 雪国の方などはご存知だと思いますが、冬用の長靴には色々な物があります。 |
<冬の必需品達>
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普通の長靴の他に家にあったのは、防寒のために中が起毛になっている物、 靴底に滑り止めのスパイクが打ってある物、生ゴムの様な材質でぶ厚く出来ている物 などでした。 スパイクの打ってある長靴は、凍った道でも歩き易くて好きでした。 長靴によって、スパイクの打ち方も色々あったり、スパイクの代わりにギザギザの金具が付いていたりします。 ガチガチに凍った道で、勢いをつけて滑ったり走ったりして、誰が一番滑り難いか友達と競いあって遊んだりしました。 冬の朝、仕事や学校に履いて行く長靴を、ストーブの前に並べて温めている光景を よく目にしました。 学校でも、濡らしてしまった時など、ストーブの前に並べて乾かしていました。 |
スパイク付き長靴
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冬には冬の驚き
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その話にはもちろん苦笑しましたが、数年前のある日、実際に目撃したのはもっとすごかった! スキー場に入った所に、ゲレンデが望めるレストランがあります。 その建物の軒下に、ある家族連れが、アウトドア用のテーブルや椅子を、 せっせと運び込んでいました。 軒下といったって、せいぜい10cm程度の軒だし、レストランの窓際の席では食事中の人もいます。 そんな場所だし、子供連れだったので、座って休憩するための場所でも作っているのか・・・と思っていると、その家族はちゃくちゃくと作業を進め、なんとそこで、おもむろにバーベキューを始めたのです!! もうもうと煙りを上げて、周囲もまったく気にせず、豪快に食卓を囲んでいます。 当然その姿は、ほんの数cmのところにある窓ガラス越しに食事している人からも見えるし、正面のゲレンデを滑り降りて来たスキー客からもまるっきり見えているのです。 ・・・あまりの事に絶句しました。 ここまで当然の如く堂々とやられると、その場ではもう何も言う気になりません。 しかしながら・・・やっぱり何か間違ってる・・・。 |
確かにBBQってのは |