開田高原って本当はこんなとこ・・・第17話

悪行の数々に、「お山」が怒りだしたらどうしよう・・・

山の中でも不届千万!

農産物の盗難があいつぐ昨今。
開田でも醜聞を耳にしました。

農園のブルーベリーを、木ごと盗む不届きな輩がいるらしいのです。

実の盗難だけでも腹が立つのに、木まで根こそぎとは!
何年何年も手間ひまかけてやっと良い実が付くまで育てたのに・・・。

以前も書きましたが、道路沿いに植えてある花や野山の山野草を、当たり前の様に摘み採って行く人がいます。
根ごと掘り盗って行く輩もいます。
民家の庭先の花壇からも、根ごと盗まれた事があると聞きました。

いったい何を考えているのか?
そもそも考える脳ミソが無いのか!?

開田の気候風土に合っているからこそ生きている物なら、別の土地に持って行かれて、いずれ死んでしまうのかと思うと哀れです。

そういえば開田村内の無人野菜販売所も、おおかた有人になっている気がします。
直接確かめた訳ではありませんが、盗難が増えている事と全く無関係とも思えません。
つくづく嫌な国になってしまったなぁ、日本も・・・。
農産物に限らず、何のためらいも無く他人の物を盗る様になったら、世も末な気がします。






ブルーベリー

ブルーベリーの苗なんか
今時、園芸店で売っている・・・



 

罰でも当たっているはず・・・

世も末といえば、40年程前の話ですが、地蔵峠のお地蔵さんも盗まれてしまいました。
237年間も、そこで行き来する人々を見守ってくれていたのに・・・。

今のお地蔵さんは1972年に再建された物です。
盗まれてしまった先代のお地蔵様は、今頃どこにいらっしゃるのだろう?
物には、そこにあってこそ意味のあるという物があると思うのですが・・・。

道路が整備されるにつれて、生活も便利で楽になり、さらに観光で潤う様になるという事は、こういう事も受け入れなくてはいけないのが現実なんでしょうか?
なんだかなぁ・・・。

今のお地蔵様
お地蔵様
開田・ヴィラージュ・ヌーヴォー解禁?

あったかい蕎麦のおいしい季節になりました。

蕎麦といえば「すんきそば」なのが開田村・・・といつも書いていますが、個人的には寒い時期に家で食べる、あったかいスンキトウジそばが大好きです。
母親が打つ蕎麦は、そば粉100パーセントです。
はっきり言って、コシがあってツルツルっとした感じとは、程遠い代物だと思います。
でも子供の頃から馴れ親しんだ味と食感なので、好物なのです。

ワタシは自分の舌に、さほど自信があるわけではありません。
(巷でうまいかまずいか賛否両論分かれるスンキそばが好きだ、という時点で、「味の分からん奴が何を言ってんだ!!」と言われそうな気もしますが・・・。)

そんなワタシですが、少し疑問に思う事があるのです。

夏場に、そばの産地で冷たいお蕎麦をつるつるっと、そして「とっても美味しい〜!」・・・というTV番組を時々見るのですが、あれってどうなんでしょうか?

ご存知のように、そばは秋に採れます。
・・・ということは、夏の蕎麦は去年のもの・・・。

そば産地の開田では、昔から「夏の蕎麦は新そばの出回る前で、一番まずい頃」といわれています。
確かに昨今では保存技術が発達しているので、昔程まずくはなくて美味いのかもしれません。
でも、やっぱり蕎麦といえば秋か冬ではないでしょうか?
せめて、蕎麦をメインにした番組を作るのなら、やっぱり取材は秋か冬にして欲しい気がします。

ざるそば

夏はやっぱり
つるっと 冷たいお蕎麦!

・・・って言われても・・・。
テレビって・・・やっぱり怖い!

「すんき」といえば今年にはいって、お昼にやっているみのもんたさんの某番組に取り上げられたそうです。

塩を使わない乳酸発酵食品で、なんだか体にいいという紹介だったようなのですが・・・恐るべし、テレビと健康ブームの威力!
放送直後、開田村のそば公社のWebページは、普段の3倍のアクセスを記録。
問合せ殺到の「すんき」は即日完売。

(TVで紹介されたという)事情を知らない関係者は、突然の全国各地から問合せで、いったい何事が起こったか?と、大慌てでした。

でも、「木曽地方で脳血管疾患がとりたてて少ない」という話は聞いたことがない。
「すんき」のない地方も含めての「長野パラドックス」なら有名だけど・・・。

それにしてもああいうTV番組って、当事者には何の事前連絡も無く、唐突にやるものなんですねー・・・。
これは「蓑笠(みのかさ)」

みの笠

北野監督版『座頭市』では
跳ね踊りまくってた・・・



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