マドシモとはなんぞや? ある朝(2月頃?)の事。 この時期、美ヶ原高原にあるホテルには、「窓霜」を撮影するために写真愛好家や観光客が多数訪れる・・・という話題をTVで見ました。 「窓霜」って何じゃ? 画面に映っていたのは、窓ガラスに付いた霜でした。 立派なカメラを構えた人達が、盛んにその窓に向かってシャッターを切っていました。 「霜華」とも言うらしいのですが、それを偏光板や偏光フイルターなどを使い、虹色に変化するのを撮影するのが人気なのだそうです。 ちょっと調べた所では、室外の気温が-6℃程に下がると、窓の室内側に幾何学模様の霜が付くそうで、気温が低くなればなる程見事な霜が付くようです。 「窓霜」という言葉があるとは知りませんでした。 冬の開田ではあたりまえの様に目にします。 朝晩はもちろんの事、北向きの窓や気温の上がらない日などは、昼間でも霜が付いています。 真冬にわざわざ撮影しに客が押し寄せる程の物だったのか!? 冷え込んだ夜など、窓の霜に息を吹きかけ指でこすって融かすと、面白い事が起こります。 融かした場所に、幾何学模様の結晶が見る間に成長して行くのが見られます。 面白いのですが、融かす時には指先がとても冷たくなります。 そのまま窓やサッシの枠に指をあてていると、くっついてしまいます。 そういえば、昔、冷凍庫に入っていたアルミの製氷皿などにもよく指がくっつきました。 |
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カメラといえば・・・ カメラといえば、たぶんワタシが一番最初に目にしたカメラは、家にあったジャバラ式のカメラです。 それで撮ったと思われる白黒写真も沢山ありました。 ワタシは、フイルムの入っていないそのカメラのファインダーを覗いては、シャッターを切ってよく遊んでいました。 そんな体験のせいでしょうか、ワタシも昔からカメラや写真にはかなり興味があります。 ワタシも一眼レフカメラを持っています。 30年近く前の機種で、一度オーバーホールに出して今でも現役で使っています。 機能のほとんどは機械式で手動ですが、もう一つ持っているオートのコンパクトカメラより、ピントも合ってきれいに撮れるので気にいっています。 天体観測に凝っていた子供の頃、星の写真が撮りたい一心で貯めたお金と、親の援助で買った物です。 しかし、写真を撮っても村には写真屋さんが無く、直ぐに現像に出せないのが難点でした。 父親が峠を越えて隣町に行く用事がある時に写真屋さんに出して来てもらうしかありません。 それに、現在の様に当日仕上げも無く、現像に出しても受け取るのは次に町に行く時です。 撮った写真を見るまでに、軽く一月以上はかかりました。 耐えきれず、通販で安物のカラー用の現像焼き付け機のセットを買ってしまいました。 今から思えば作りも簡素で、おもちゃみたいな代物でした。 実際使ってみると現像液などの温度管理も大変で、腕が悪いのか機械が悪いのかあまりきれいな写真は出来ませんでした。 消耗品の薬品や印画紙もそうそう買えなかった事もあり、あまり使いませんでした。 |
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愛好家の皆様へ 写真ブームの影響なのか、開田高原にも沢山の写真愛好家の方々が訪れます。 ある日ワタシが偶然目にした事です。 立派な一眼レフのカメラを三脚に据え、風景を撮影しているご婦人達がいました。 たまたま木曽馬の里のスタッフが、馬を数頭ひいて通りかかったのですが、その方々が数十メートルも離れた所から、ファインダーを覗きながら 「馬に乗ってぇーー!!」 「乗ってよぉーー!!」 と何度も大声で叫んでいました。 乗馬姿と風景のいい写真が撮れると思ったのでしょう。 しかし、引いていた馬には鞍も何も付いていません。 いきなり裸馬に跨がるわけにもいきませんし、スタッフも困惑気味に苦笑いです。 「乗れって言われてもなぁ・・・」 と、ボソッとつぶやいて、聞こえないふりをして(笑)通り過ぎて行きました。 その後に馬に乗った別のスタッフが通りかかったので、ご婦人達の興味はそちらに移りました。 それにしても、自分の写真撮影の為には躊躇なく注文を付ける方々・・・恐るべしです。 自分の撮影目的を達成する為に畑や野山に入り、踏み荒らしてしまう人もいます。 写真を撮るだけで、物を盗っていかないだけまだまし、とも言えますが・・・。 三脚を立て、どっしり構え、 「写真撮ってるからそこどいてー!」 と、平気で言う人もいます。 どうも、自分は全く動く気が無いようです。 いつだったかプロカメラマンが、「いい写真を撮るなら自分が動きましょう」と言っていたような・・・。 ワタシなど、ファインダーを覗いている人がいると、撮影が終わるまで中々横切れません。 遠くから自分のいる方向にカメラを向けられたりするとさあ大変、そそくさと視野から退散です。 交通量の少ない脇道に入ると、道のど真ん中に三脚立てて写真を撮っている愛好家の方をよく見かけます。 車などで通りかかると、とても危険を感じます。 こちらに気付いてよけてくれる人はいいのですが、中には迷惑そうに「早く通れよ。」という感じで、中途半端に道を少しだけ譲ずる人や、撮影に夢中のあまり全く気付かない人もいます。 おかげ様でにぎわっている村ですが、脇道も地元住民にとっては、農作業や所用などで使う重要な生活道路です。 お互い無用なトラブルに遭って嫌な思い等しないよう、周りにも少し気を配っていただきたいなぁ・・・と思う今日この頃です。 |
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