知床、根室へ
朝、起きて見ると天気はまずまずだった。

サロマ湖のキャンプ場は、広々としたキャンプ場だった。ここも有料か無料かはっきりわからなかった。結局、管理人らしき人も見かけなかったので、料金は払っていない。

午前8時、出発。

オホーツク海を左に見ながら、網走市、斜里町と快適にバイクを走らせ、知床半島に入った。

知床峠に向かう前に、どこまで半島の奥に行けるのかと思い、知床公園線を進んで見る。
結局この時は、知床五湖駐車場から先へ一般車は通れない様だった。みんな駐車場に車を止めて、徒歩でこの先へ行っている。駐車場の所で売店など見ていたら雨が降りだした。
散策を中止して知床横断道路に戻る事にする。

知床国立公園の看板
知床五湖の入口駐車場
知床横断道路に入り、雨と霧で視界の利かない知床峠を越える。
知床横断道路は、楽しいワインディングロードとして有名らしいが、悪天候のせいで恐ろしいだけだった。凄く緊張して峠越えをしたので、羅臼に到着した頃はヘトヘトになっていた。天気がいい時に気持ちよく走りたかったなあ。

根室海峡の海岸線を根室に向かって走る。
途中、地図でみて面白い形をした半島だなあと目を付けていた標津町の野付半島に寄りたかったが、かなり雨が降っていたので面倒になりやめる。

しかし、地図上に半島や岬の文字を見付けるとむしょうに行って見たくなるのは何故だろうか。

この旅を始めてから四日目、その間の泊りはフェリーとテントだった。風呂に入っていない。
天気が悪くてキャンプする気にならず、そろそろ頭も体も洗いたかったので、根室あたりの民宿に飛び込む事にする。 宿を探すため道端の電話ボックスに入る。二軒目か三軒目で相部屋でもよかったら、どうぞという所があったのでそこにする。思えば、一人で民宿に泊るのは初めてだ。

午後4時、根室市内の民宿に無事到着。
急な事なので素泊りでも良いと思っていたが、幸いなことに食事が付いた。 数日振りの風呂でさっぱりしたあと夕食。カニが一杯付いていた。
ちゃんとしたカニなど食べた事がなかったので、ハサミを駆使して食べるのに一生懸命で味わう余裕もなかった。今から考えると根室という場所柄、やっぱりあれは有名な花咲ガニだったのだろうか。食べ物にあまり執着がなかった頃なのでわからない。

宿泊代は、4,500円くらいだったと思う。
その夜は、仕事で札幌の方から来ていた同部屋の人と、旅の話などしながら酒を飲み、あったかい布団で寝る。
それにしても、雨でつらい一日だった。

本日の走行距離、345Km。


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