納沙布岬から摩周湖へ

午前8時、宿を出発。あいにく朝から小雨が降っている。
まずは、北海道最東端の納沙布岬へ向かう。
納沙布岬
岬の灯台、海の向こうは北方領土
納沙布岬は宿から近かったのですぐ着いた。次はどこに行こうかと地図を見ていたら、摩周湖に行ってみたくなったので、海を離れ内陸に向かって走り出す。
あいかわらず小雨が降っている、なかなか天気は回復しない。 摩周湖に近づくにつれ霧も出てきた。 霧雨の山道をぐいぐい登ると駐車場と建物が現われ、そこが摩周湖展望台だった。

うわさ通り、霧の摩周湖で湖面は全く見えなかった。
せっかくだからせめて看板の前で記念撮影をする。

早々に引き上げて、ひょっとしたらクッシーが見られるかもしれないと思い、屈斜路湖へ向かう事にする。
雨も降っているし近くだったので、地図も見ないで走り出す。
しかし、なぜか屈斜路湖にはたどり着かなかった。

どこかで道を間違えたようだったが、特に目的地も考えつかなかったので、とにかく前に進む。

人も車も通らず、標識も無い道だった。そしてそのうち道は砂利道になってしまった。 道があるんだからどこかに出るだろうと思い、まるっきり林道と化した道をさらに進む。

結局、途中道が細くなったり峠をいくつか越えたりして、何時間か走っているとやっと舗装路に出た。 その間、どれくらいの距離を走ったか解らないが、対向車に会った記憶が無い。 トラブルが無くてよかった。

さらに進んでやっと現在地が判明。標識には、足寄町と書いてあった。 摩周湖から足寄までは直線でも80Kmはあるが、今だにどこをどう走っていたのか不明だ。

現在地が分かったので、次の目的地を襟裳岬方面に決め、海に向かって南下する。
道に迷ったのが災いして、海岸線に出る前に日が暮れ始めた。
周りに何の明りもなく、真っ暗な中で真直ぐな道を走っていると、スピード感が無くなる。
スピードメーターとバイクのライトだけをたよりに走る。

午後9時、なんとか襟裳岬の手前の広尾町あたりまで走り、やっとの思いでキャンプ場にたどり着いた。キャンプ場は、林の中にあったが、どこのキャンプ場だったかわからない。
適当な場所を見つけ、さっさとテントを張って寝袋に潜り込む。
目を閉じると波の音が聞こえて来た。真っ暗で何も見えなかったが、海も近いようだ。

本日の走行距離、493Km。


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