バイクを借りる

9月19日、木曜日
晴れ。
再度、ビクトリアパークのバイク屋街にレンタルバイクを探しに行く。

カワサキ、ヤマハなどが展示してある店に入り聞いてみると、排気量の大きいBMWのロングツーリング用バイクなら貸し出ししているという。
見たら新しくて綺麗なバイクだったが、外車など今まで乗った事もないし、レンタル料も高い。

コテスロービーチ
慣れないオーストラリアの道なので、できれば慣れている日本車がいい。
もちろん、料金もなるべく安い方がいい。
他に貸している店を知らないか聞いてみたら、フリーマントルの近くにある事が分かった。


9月20日、金曜日

晴れ。
列車に乗ってフリーマントルに行き、駅前から路線バスに乗って5kmほど東へ離れたオコナー(O'Connor)という地区へ向かう。

工業団地の様な所でバスを降り探し歩いて、倉庫の様な建物の中に十数台バイクが置いてあるレンタルバイク屋を見つけた。
AMBINET PTY.LIMITED MOTORCYCLE HIRE
SALES, SERVICE, SUPPLIES と名前と営業内容が店のチラシに書いてあった。

とりあえずバイクを見せてもらう。

インド洋
ほとんどが日本製だったが、大きくて重そうな古い750ccクラスのバイクが多い。
古すぎていつ頃の物かよく分からないバイクもある。
一番新しそうなバイクでも10年位前(1980年頃)の物だろう。
乗り慣れている中型車がいいのだが手頃なバイクが無い。

そんな中に、ボロボロの HONDA SUPER HAWK CB250N が一台あった。
せっかくオーストラリアまで来て250ccではちょっと物足りなかったが、他にこれといって借りたいバイクが無かったのでそれを借りる事にした。

ところが、レンタルバイク屋のおやじは外国人旅行者という事で警戒しているのか、パスポートを預けろと言い出した。
とても盗みたくなる程いいバイクじゃないが、乗り逃げされるとでも思っているのだろうか?

ここのおやじは無茶苦茶な事を言う。
パスポートはいつでも自分で持っていなければならない物だし、預けてしまったらいざという時、自分が何処の誰か証明する物が何もないじゃないか。
パスポート、国際免許証、日本の免許証などのコピーならとってくれと言っても納得しようとしない。

インド洋に沈む夕陽
借りるのをあきらめかけた頃、偶然クレジットカードを見せたら態度が変った。
やっと信用する気になったらしい。
それにしてもクレジットカードの威力は凄い。
こんな所でクレジットカードに助けられるとは思わなかった。

レンタル料は、バイクが1日$55(¥6,600)ヘルメットが1個$10(¥1,200)だ。

バイクを3日間とヘルメット2個を借りる。
バイク$165(¥19,800)、ヘルメット$20(¥2,400)
デポジット(預ける保証金)$200(¥24,000)

宿に向かって走る。
交通量は少ないし、日本と同じ左側通行なので違和感なく走れる。

走り出して見るとエンジンのメカノイズがかなり大きい。
サスはもちろん無いし、クラッチはグラグラ、悪い所を上げたらきりがない。
思った通りのボロバイクだ。
おまけにヘルメットもボロボロだった。

オーストラリアは治安がいいといわれているが、車やバイクの盗難に関してはアメリカなみらしい。
あのレンタルバイク屋の様子だと、盗まれたりしたらとても厄介な事になりそうだ。
念の為、帰りがけにコーテスローの金物屋に寄りチェーンロックを購入する。

夕暮れのビーチ


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