宿を移る

9月23日、月曜日
晴れ。
宿をチェックアウトする日だ。

長期滞在者用アパートなので出る時は部屋の掃除とシーツなどの洗濯をする事になっている。
朝早めに起きて、通りの向かい側にあるコインランドリーで洗濯を済ませた後、部屋の掃除をする。

宿に掃除機が備え付けてあるのでそれを使うのだが、その掃除機は日本の業務用のように大きい上に背中に背負うタイプで、まるで映画のゴーストバスターズの様な格好になり笑えた。

9時半ウエストヘイブン・ハウスをチェックアウト。

宿からの眺め
もう一泊しなければいけないので、宿を探すためパースの中心街に向かう。
途中、スビアコ駅でバイクの無事を確認する。

キングスアンバサダーホテル(Kings Ambassador HOTEL)がとれた。
料金は、ダブルの部屋が1泊$90(¥10,800)。
ちゃんとしたシティーホテルなのでそれほど安くはない。
もっと安い所を探したかったがバイクの件もあるし時間をかけていられない。

午前11時30分、早々とチェックインをしてレンタルバイク屋に電話する。
スビアコ駅待ち合わせでバイクをピックアップしてもらうつもりで電話をしたのだが、何故か店のおやじはとにかく一度店まで来てくれと言ってきかない。
仕方なく、バイクを置いてあるスビアコ駅を通り過ぎ、フリーマントル近くのオコナーにある店まで列車と路線バスを乗り継いで行く事になる。

やっとたどり着いたと思ったら、トラックに乗り店のおやじの運転でバイクのピックアップに向かう。やっぱり最初からスビアコ駅で待っていても同じじゃないか。

止まった時の状況を説明すると、おやじはバッテリーかプラグが原因でエンジンがかからないという結論に達したようだ。
俺はエンジン自体がもう壊れているんじゃないかと思ったが、面倒なのでそういう事にしておく。
スビアコ駅でバイクを積んでまた店まで戻る。

料金清算
デポジット(保証金)$200(¥24,000)から、ピックアップ代として$25(¥3,000)差し引かれる。

故障するようなバイクを貸しておいて、ピックアップ代をとるとはかなりずうずうしいおやじだ。
こっちが一日分返して欲しい位だ。

壊れたバイク
英語が達者なら細かい交渉をするところだが、それもままならない。
それに話がこじれて乗っていて壊したのだから保証金は返さない、などと言い出されても面倒なので、とっととその場を後にする。
日本に帰ったら店の宣伝をしてくれとチラシをよこしたが、とてもじゃないが友人に薦める気にはならない。
バイクのピックアップでは無駄に行ったり来たりさせられるし、エンジントラブルの原因についても要領を得ないし、ほんとに訳の解らないおやじだった。
路線バスと列車を乗り継いでパースに戻る。

この日がオーストラリア最後の夜。
少し贅沢をして「はやし」という日本食レストランで、照焼チキンディナー$25(¥3,000)の夕食。
フードホールなどにある安くて手軽な店は利用していたが、ちゃんとしたレストランで食事をするのはこれが最初だった。

そこは、アルコール類を販売していないという意味の「BYO」の看板を掲げている店だが、その代わり持ち込みは可能なのでビールを持っていった。グラスは出してくれる。
飲むなら持ち込みで「BYO」の店に行った方が安いそうだ。

食事は、おいしくて量も多かった。
もう少しで食べ終わる頃、東洋人の店員さんがやって来て日本語で「ご飯のおかわりはいかがですか」と訪ねられたので「あ、結構です」と答えたらおかわりが出てきた。
意思が通じていなかった様だ。
もったいないので無理矢理食べたが、とっても腹一杯になった。

なかなか日本語は難しい。

ロンドンコート


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