室戸岬を経て高知県へ

夜が明けたが、雨はまだ降っている。

今日は、高知に向けて海沿いに進む予定だ。
地図を見ていると、徳島県の東に蒲生田岬という岬が、紀伊水道に向かって突き出しているのを発見。
どういうわけか、岬という文字を見るとむしょうに行ってみたくなる。

最初の目的地は蒲生田岬にする。
地図で見た所、県道なので間違わないでたどり着けるか心配だ。 岬への道路標識や案内板もないかもしれない。

フェリー乗り場
フェリー乗り場に人の出入りが始まり、さわがしくなって来た。
カッパを着て雨の中を出発。時刻は、5時30分。

国道を南下、それらしい道を選びながらほとんど勘を頼りに走る。道路はだいぶ細くなって来た。道を間違えたかな?と思ったが、それでもどこかに通じているだろう、と思い先へ進む。

道路の舗装も無くなってしまった。だが、道はまだ先へ続いている。ここまで来たらもう意地だ。さらに先へ進む。

ついに道は、行き止まりになってしまった。
ふと見ると道端に蒲生田岬、と書かれた杭が一本立っていた。 そこは山の中といった感じで、まったく海を望む事もできない。雨宿り出来そうな所も無かった。 落ち着いて休む事も出来ず、来た道をただ引き返す。

幹線道路に出て南下、高知県の室戸岬を目指す。

蒲生田岬
本当は海沿いの道を、景色など楽しみながらゆっくり走りたかったが、雨が降っているので、一気に室戸岬まで走ってしまった。

← 室戸岬

岬に着いたはいいが、天気が悪くゆっくり休む気がしなかった。 駐車場の出口の所にあった、室戸岬の看板とバイクを記念として写真に収めた後すぐ出発。

次の目的地は高知市。
天気が悪いと、休憩するのが面倒で回数が減るからペースが上がる。 あれよあれよという間に、高知市内に入ってしまう。

← 高知城

高知市内に入り、高知城にたどり着く。
天守閣の望める場所にて写真撮影。

市街地を離れて土佐湾を望む桂浜に向かう。 坂本龍馬を好きな私は、是非、行っておきたい所だった。 桂浜で昼食をとり、みやげ物屋をなどを物色しながらゆっくり休憩をとる。
桂浜
坂本龍馬像
今度来る時は、晴れた日に来ると誓って桂浜を後にする。なるべく海岸線の道を選びながら、足摺岬方面へ向かう。

どこかでキャンプしようかと思ったが、天気も悪く昨晩はフェリーの待合い室に泊まり疲れていたので、民宿に転がり込んでゆっくり休む事にした。電話でいくつか問い合わせたところ、四万十川河口の中村市に宿が取れた。

午後6時過ぎ中村市の「民宿さくら」に到着。
さっそく風呂に入って汚れを落とし、さっぱりして食事を頂く。 おかずは普通の家庭と何ら変わりなかったが、魚料理、肉料理、野菜料理、海藻料理ありで、品数がとても多く腹一杯になった。あれだけ色々あれば、かなり好き嫌いの激しい人でも、何か食える物があると思う。

食事も済み二階の部屋でくつろいでいると、宿のおばちゃんが来て「あんちゃん、下で一緒に飲まないか?」と誘われた。私も酒は嫌いじゃないので快諾し、一階に降りる。

宿の経営者のおいちゃん、おばちゃん、もう一人の宿泊客と私で酒宴となる。そのうち友達だという隣の民宿のおいちゃん、おばちゃんまで加わった。その夜は、酒、焼酎、カラオケでおおいに盛り上がる。 土佐の人は、無茶苦茶陽気で明るいと思った。
極楽極楽、思い出に残る夜となる。

本日の走行距離、409Km。


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