足摺岬、佐田岬

今日は天気も回復し晴れている。しかし、二日酔いだ。
民宿さくらの前にて
昨晩、酒を飲みながら話をしていたら、四万十川の河口においちゃんの知ってるいい場所がある、明日は皆で繰り出し潜って海の物を獲り、浜で焼いて酒を飲みながら食おう!などという、ものすごく楽しそうな話で盛り上がっていた。私も、もう一泊して行けとしきりに誘われた。

この旅で、九州最南端に行く事にこだわっていた私は、それには参加しなかったが、今から思うとなんともったいない事をしたのだろうか。現在の私なら、日程を変更してでも絶対参加するところだ。返す返すも残念でならない。

この宿のおいちゃんは片足が悪い様で、少し引きずって歩いていたが、とても豪快で楽しい人だった。

朝食を頂き、準備を完了して宿代を精算してもらう。
かなり飲んだので、少しは酒代が付くだろうと思ったら、なんと通常通りの宿泊費、4,500円だけでよいという事だった。

おいちゃん、おばちゃんありがとう。

おいちゃん、おばちゃんは、そんなに若い訳でなかったのから、今だに宿を営業しているかどうかわからない。しかし、機会があったら是非もう一度、訪ねてみたい宿だ。まあ、ある日たった一泊しただけなので、私の事など覚えている事はありえないが。

時刻は午前9時過ぎ。
心残りだが、今日最初の目的地足摺岬に向けて出発。

海岸線に沿った道を選んで進む。足摺岬に向かう道はかなり曲がりくねっていたので、二日酔いには少々こたえる。

四国最南端、足摺岬到着。
展望台の先は、太平洋がでっかく広がっていた。

← 足摺岬灯台


展望台 →
地図を見ていたら、四国の西に長々と海に突き出ている半島があった。 どうみても40Km程は海に突き出している、これは先端の岬まで行ってみねばなるまい。 ちょうどいい事に、半島の先の三崎町から九州に渡るフェリーがあるようだ。 私の岬に対する好奇心が、かき立てられる。

ということで、次の目的地は、愛媛県の佐田岬にする。

足摺岬を出発し、なるべく海沿いの道を選んで走っていたが、思ったより入り組んだ海岸線で時間がかかり、なかなか目的地に近づかない。所々海岸線を離れ、時間と距離を稼ぐ。

高知県宿毛市、愛媛県宇和島市と来て、やっとの思いで半島の付け根、八幡浜市を通過、ここまでかなり時間がかかっている。


← 佐田岬に向かう途中にて

佐田岬半島の道を走り出したら、期待通りの海を望む絶景が次々と現われた。

そのうち、駐車場が現れると道路はそこで終っていた。
その先は遊歩道になっていて、駐車場からは岬らしい物は何も見えない。 せっかくここまで来たので、岬に向けて歩き出した。しかし、道は登ったり降りたりけっこう険しい。それでもひたすら進むが、行けども行けどもなかなか着かない。

やっと四国最先端の岬、佐田岬到着。ブーツで歩くには、ちょっとつらい距離だった。

岬の灯台
展望台からは、九州が霞んで見えた

さて、フェリーに乗っていざ九州へ渡ろうと思い、岬の駐車場から数キロ走った所にある三崎港に行ってみた。すると、なんとその日のフェリーはもう終っていた。 しまった、岬に行く前に立ち寄って、時間を確認しておけば良かった。

もう夕方だったので無理して走る必要もなかったが、半島の付け根の八幡浜港からも九州に渡るフェリーが出ている。とりあえずそちらに行って見よう。

八幡浜港に着いたのは、午後7時30分。
さっそく時刻表を確認すると午後8時30分出港で別府行きのフェリーがあった。
料金は、3,340円。所要時間は2時間30分で、午後11時という中途半端な時間に到着してしまうが、晴れているし行けばなんとかなるだろう。弁当、飲物などを買い込み乗船する。 フェリーでは、自転車の人とHONDA VF400F INTEGURAの人と親しくなり、旅の話で盛り上がる。

別府港到着、ついに九州へ上陸だ。
しかし、この時間では行くあてもない。フェリーターミナルの待合い室で、寝る場所を求めて探していたら、VF400Fの人がフェリーターミナルの職員とうまく交渉し、ある部屋をなんと無料で開放してもらえる事になった。そこは会議室か研修室の様な広い部屋だったが、畳敷きで毛布まで貸してもらえた。とにかく横になって寝られれば何処でもいいやと思っていた私は、予想外の展開にとても嬉しかった。みなさんありがとう。

これで、今日も安らかに眠れる。

本日の走行距離、369Km 。


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